X-Analyticsで損失超過曲線を作成する方法
Loss Exceedance Analysisエージェントを使えば、X-Analytics内で直接、損失超過曲線を作成できます。含める損失カテゴリと深刻度を選びます。エージェントは損失テーブルからデータを取得して数千回のシミュレーションを実行し、各金額以上を失う年間確率を示す超過確率テーブルと曲線を返します。
最高イノベーション責任者のBob Vescioが、損失カテゴリの選択から共有可能な損失超過曲線の作成まで、Loss Exceedance Analysisエージェントを順を追って解説します。
主なポイント
- 損失超過曲線は、サイバー事象によってある金額以上を失う年間確率を示します。
- Loss Exceedance Analysisエージェントは、プロファイルの損失テーブルを使って、X-Analytics内で曲線を作成します。
- 分析を実行する前に、含める損失カテゴリと深刻度を選択します。
- エージェントは、インシデントの発生確率と深刻度の確率を組み合わせて同時確率を求め、約1万回のシミュレーションを実行して曲線を作成します。
- 完成した曲線は、ワンステップで共有可能なアーティファクトに変換できます。
損失超過曲線とは?
損失超過曲線は、サイバー事象による年間損失が、特定のドル金額に達するか、それを上回る確率を示します。曲線上の各点は、損失額と、1年間にその額以上を失う確率を組み合わせたものです。セキュリティチームやリスクチームは、この曲線を使って、頻繁に起きる小規模な事象からまれで深刻な事象まで、起こり得る損失の全範囲を経営陣に示します。
Loss Exceedance Analysisエージェントの開始方法
次の4つのステップで開始できます。
- AIツールに移動し、「loss」と入力してリストを絞り込みます。
- Loss Exceedance Analysisエージェントを選択し、「Start Analysis」をクリックします。
- 含める損失カテゴリを選択します。
- 中央値(50パーセンタイル)など、含める深刻度を選択します。
ウォークスルーでは、すべての損失カテゴリを含め、深刻度は中央値にしています。
エージェントが曲線を作成する仕組み
エージェントは次の3つの段階で曲線を作成します。いずれもX-Analytics内で行われます。
- データを取り込みます。選択したカテゴリと深刻度について、プロファイルの損失テーブルのデータを取得します。
- 同時確率を算出します。インシデントの発生確率と、選択した深刻度の確率を組み合わせて、各インシデントの発生確率を同時確率に変換します。
- シミュレーションを実行します。約1万回のシミュレーションを実行して超過確率テーブルを作成し、曲線を描きます。
超過確率テーブルの読み方
各行は、損失額と、その額以上を失う年間確率を組み合わせたものです。ウォークスルーでの例は次のとおりです。
| 損失額 | この額以上を失う年間確率 |
|---|---|
| $25,000 | 約45.5% |
| $1,000,000 | 約14.9% |
その後、エージェントはすべての行をプロットし、損失超過曲線として表示します。
曲線がなめらかに見えない理由
曲線の形には、含めたカテゴリが反映されます。複数の損失カテゴリを組み合わせると、各カテゴリが寄与する箇所で曲線に段差が現れます。損失カテゴリを1つだけ選択すると、よりなめらかな曲線になります。
曲線の共有方法
分析が完了すると、エージェントから、曲線を共有可能なアーティファクトに変換するよう提案があります。「はい」と答えると、Vaultに保存し、組織内のほかのメンバーと共有できます。
損失テーブルと損失超過曲線の比較
| 損失テーブル | 損失超過曲線 | |
|---|---|---|
| 表示内容 | 損失カテゴリごとの発生確率と損失の範囲 | 選択したカテゴリ全体での、各金額以上を失う年間確率 |
| 最適な用途 | 特定のカテゴリ、深刻度、シナリオの確認 | 起こり得る損失の全範囲を1つのビューで表示 |
| 出力 | カテゴリ別・深刻度別のテーブル | アーティファクトとして共有できる超過確率テーブルと曲線 |
よくある質問
Loss Exceedance Analysisエージェントとは何ですか?
プロファイルの損失テーブルから損失超過曲線を作成するX-Analyticsのエージェントです。各金額以上を失う年間確率を示します。
データはどこから取得されますか?
X-Analyticsプロファイルの損失テーブルから取得され、選択した損失カテゴリと深刻度で絞り込まれます。
曲線はどのように計算されますか?
エージェントは、インシデントの発生確率と深刻度の確率を組み合わせて、各インシデントの発生確率を同時確率に変換します。そのうえで約1万回のシミュレーションを実行し、超過確率テーブルと曲線を作成します。
1つの損失カテゴリだけで曲線を作成できますか?
はい。最初に損失カテゴリを1つだけ選択すると、そのカテゴリについて、よりなめらかな曲線が得られます。
曲線を共有できますか?
はい。分析の完了後に共有可能なアーティファクトに変換し、Vaultに保存して組織全体で共有できます。
損失超過分析についてご質問がありますか?X-Analyticsのカスタマーサクセスチーム(customersuccess@x-analytics.com)までお問い合わせください。
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